お客様紹介

糀屋本店 様

糀屋を生業として334年、江戸・明治・大正・昭和・平成・令和と日本の歩みとともに代をつなぎ、糀づくりを続けていらっしゃる、こうじ屋ウーマン 浅利妙峰さまにお話を伺いました。

ご縁のきっかけ

弊社の製品をご利用いただきありがとうございます。ご縁のきっかけはなんだったのでしょうか。

浅利様

以前は他社の製品を使っていましたが、三男が盛和塾で鳥繁産業様とお会いする機会をいただき、隣町で近いということもあってお取引が始まりました。
乾燥剤は、冷凍の商品や乾燥ニンニクを使った商品などに使わせてもらっております。

担当の方に相談をすると色々と調べて確実に返してくださる。そしてデータ・数字も示してくださるので、すごく助かっています。

取り組みについて

塩麹がブームになってから10年余り、どのような取り組みをされたのでしょうか。

浅利様

塩麹は江戸の文献の中で塩麹漬という漬け床として紹介されていました。べったら漬とか糠漬などのひとつに塩麹漬というのがあったんです。

その「麹」という文字を見て、これは何だろうと調べて、塩麹漬を作って使ってみたら、「これいいやん。漬け床にしとくには勿体ない」と思いました。
それで、漬け床としてリバイバルさせるのではなく、新たな使い方、塩の代用として使ってもらえるレシピを考えて、作り方と使い方を広めていきました。

浅利様

当時、ブログがメディアとして台頭してきた頃で、オーガニック系のブロガーの方のサイトにいって、「大分県佐伯市の糀屋本店です。300年間糀を作り続けています。」みたいな書き込みをして、その方から返事をいただいたり、そのブログの読者の方が私のブログを見に来てくださったり、そんな風に広がっていきました。

「商標を取得しておいた方がいいですよ。」とアドバイスをくださる方もいらっしゃいましたが、早くみんなに知らしめて誰でも知っているものにすれば、その商標は誰も取ることができないと、商標の先生が教えてくださいました。糀屋本店だけが塩麹の権利を持つのではなく、100人の人が1歩進めば100歩になるから、どうぞみんなの大きな1歩にしていきましょうと、そういう思いで広げさせていただきました。

各地の麹業界のみなさん、大手さん、多くの皆さんが取り組んでくださったので、ここまで一気に広がったのでしょうし、今では世界の有名シェフたちも使ってくださって、もうインターナショナルですよね。おかげさまです。

2011年時、麹業界全体の売り上げが2億でしたかね。
そして2011年の後半から2012年にかけて売り上げが62億、31倍になりました。私としてはしてやったりという感じでした。麹業界をテコ入れするという意味では大きく貢献できたかな。

お客様との関わり

お客様との距離感が近いと感じますが、お客様とどのような交流をされていますか。

浅利様

以前、東京のデパートに卸していた時にちょっとしたトラブルがあって、担当者にそのお客様に直接お詫びを申し上げたいとお願いしたところ、うち(デパート)のお客様であって糀屋のお客様ではないからと断られました。
言われてみればそうですが、人間として、相手に対する思いやりというものがここでは通用しないんだと感じて、卸をやめて基本的に小売だけにして、BtoCの方向に舵を切りました。

浅利様

もちろん、レストランなどは、一対一でうちからお届けさせてもらっているところもあります。
あとは、大分県、九州を代表するデパートと、オンラインでは、アマゾン、大分県が取り組んでいる楽天オンラインショップに出させていただいております。

お客様からクレームをいただくこともあります。お客様が勇気を振り絞ってクレームを言いに来てくださるわけですから、「本当に言いにくいことを伝えてくださりありがとうございます。糀屋に対する熱い思いは十分に受け取らせていただきましたので、今後も気が付くことがあれば、いつでもお知らせください。」というようなやりとりを行い絆が強くなっています。

海外への普及活動

海外への普及活動も積極的にされていますね。その中で気づきや発見はございましたか。

浅利様

海外に麹の素晴らしさを広めていくということに関して言うと、まず麹を良く知る私たちが一番に行って、現地の方たちに説明をしたいと思いました。
他の方が先に行って不確かな麹の話をされた場合、「最初に来た先生の話と違う」というトラブルを作りたくなかったので。
13カ国ぐらい行かせていただきました。

アメリカに行った時に、酵素ジュースとヨガマットを持って歩いている若い女性がたくさんいました。
それまでも麹の素晴らしさは重々分かっていましたが、酵素に関してはノーアイディアだったので、戻ってから即刻「酵素」のことを調べました。

酵素は20歳ぐらいまでは体の中で作られるんですけど、それから先は減っていくばかりです。酵素の減りをいかに少なくするかが課題です。酵素は若さを保つ秘訣ということもわかっています。
麹にはたくさん酵素が含まれています。麹の酵素を活かして、体に入る前の料理の段階で食物の分解や消化ができれば体の中の酵素を減らさずにすみます。これを事前消化といいます。

麹は、デンプン、タンパク質、脂肪という三大栄養素を分解する働きを持っています。糖、塩、脂を減らしましょうという世界中の課題を、一気に麹で解決できることになるので、国内外を問わず注目されています

商品開発について

商品開発はどのようなコンセプトで取り組まれていらっしゃいますか。

浅利様

まずは軸足を麹において、生の麹からドライの麹にして粉にしたこと、それから冷凍の麹、その辺の商品群を広げました。粉にしていろんな材料と合わせることにより商品が増えていきました。

麹は決して主役にはならないんです。食材と組み合わせることによって、より美味しい料理が作れるようになる。それがコンセプトですかね。

次世代に向けての展開やメッセージ

糀屋様といえば、「糀で世界中の人を、お腹の中から元気に幸せにしたい」 という言葉が印象的ですが、世界へまた次世代に向けての展開やメッセージをお聞かせください。

浅利様

人類の歴史が始まって以来、世界中のどこかで必ず戦争があっているという事実。長い人類の歴史がありつつ、平和を構築できたことがないわけですから、武器や争いで平和は築けません。
糀で世界平和を構築するというのが私の夢です。

人間は美味しいものを食べた時ににっこりできるし、ちょっと虫がすかんやつやなーと思っても、パッと横を見たら美味しい顔してる。
顔見合わせて、「美味しいな、美味しいな、あんたいい人やん」みたいな感じになるので、美味しさは世界平和を築く元になっていきます。

浅利様

もちろん美味しさだけでなく、心の健康、身体の健康も然りです。
幸い私には麹という強い味方がいる。麹の旗を振ってみんな健康になりましょうと呼びかける、武器ではなく麹を使って平和を広めていきたい。人間の欲はちょっと横に置いて、みんなが幸せになる方法を考えるきっかけを作りたいです。

麹を生業として、今を生きていることに誇りを持っていますし、子や孫たちにもその誇りを受け継いでもらって、平和を構築する仲間を広げてほしいと考えています。

本日はありがとうございました。

取材協力

元禄二年。
創業三百余年の味。

有限会社 糀屋本店 様

大分県佐伯市大手町3-4-11
https://www.saikikoujiya.com/
電話:0120-166-355