知恵のひろば(Q&A)
乾燥しているお菓子の日持ちを延ばしたいのですが、シリカゲルを大きくすれば良いのでしょうか?
- 製品について
- 包装・流通・保管
- 乾燥剤シリカゲル
乾燥剤(シリカゲル)+防湿性の高い袋を組み合わせる必要があります
シリカゲルを大きくしただけでは、防湿効果に限度があり、商品の見栄えにも影響を及ぼすことがあります。
シリカゲルは、お菓子そのものの湿気を吸収するのが目的ではなく、外から入ってくる水蒸気(湿気)を吸収し、お菓子本来のパリパリ感やサクサク感を維持するためのものです。
日持ちを延ばすには、シリカゲルと防湿性の高い包装袋とを組み合わせる必要があります。
内容量が同じでも、包装袋の大きさや材質により、水蒸気を通す量が変わります。
また、販売期間の長さによってシリカゲルのサイズも変わりますので注意しましょう。
シリカゲルのサイズ選定
1〜2ヶ月程度の使用目安は、食品の重さに対して1/20〜1/25です。
ちょうどよいサイズの規格品がない場合は、ひとつ大きいサイズを選びましょう。
乾燥したお菓子の湿気を防ぐ3つのポイント!
袋の材質は?
防湿性のあるOP/CPや防湿性の高い透明蒸着PETなどを使用することで、外からの湿気を防ぎ乾燥状態を保つことができます。
販売地域はどこか?
高温多湿な地域の場合、販売先の保管環境や要望に応じた販売日数を考慮して、袋や乾燥剤を選定して必ず実装テストをしましょう。
出荷前の保管は?
気温により袋の湿気の通り易さは変わります。特に夏場は高温多湿となり、想定より早く湿気の影響を受けます。空調の効いた場所での保管に見直しましょう。
シリカゲルSPタイプ
シリカゲルSPタイプには、湿度検知剤として塩化コバルトで色付けされた青色シリカゲルを混合しています。
吸湿とともに青〜紫〜ピンク色へ変化しますので、吸湿状態を目で見て確認することができるので安心です。
乾燥しているお菓子では、長期保存によって湿気だけでなく食味や風味にも影響を与えることがあります。必ずお客様にて食味評価を行うようにしてください。
販路拡大を検討の際には鮮度保持剤や資材選定など、お気軽にご相談ください。