知恵のひろば(Q&A)
冬場のお菓子の包装作業、トラブルを防ぐポイント
- 包装・流通・保管
- 脱酸素剤エバーフレッシュ
冬になると、夏や秋と同じ条件で熱シールしているのに、包装トラブルが起こることがあります。なぜでしょうか?
こんな経験はありませんか?
ベルトシーラーの温度を変えずに、速度を早めたことがある
忙しい年末は焼菓子の注文が増えるので、包装作業のスピードを上げようと思い、ベルトシーラーの速度を早くしたことがある。
スピード違反注意!
シール機の温度を変えずに速度だけ上げると、袋に未接着部分が残ったり、溶けた場合でもムラや収縮が生じてシール不良の原因になります。
ベルトシーラーの速度を変える時にはシールした部分から空気が漏れていないか、見た目で判断せず、包装作業に入る前にチェックスプレーで袋の接着状態を点検をしましょう。
材質や厚みが異なる袋に切り替える時も同じです。
動画で確認してみましょう
脱酸素剤の検知剤の色がピンクに変わらず、困ったことがある
出荷に間に合わせようとお菓子を生産したのに、袋の中の脱酸素剤の検知剤の色がピンク色に変わらず困ったことがある。
空調を整えた保管場所に!
冬場はエアコンを切ると夜間に気温が下がるため、脱酸素剤と酸素検知剤の反応が遅くなります。
包装後の商品の保管は25℃前後の室温に保てるようにエアコンを整えたり、大きめの品番に切り替えるなど、酸素吸収が早く進むよう環境を見直してみてください。
酸素検知剤の変色がスムーズに進まない一つの原因として、バンジュウにお菓子をすき間なく詰めすぎて、フィルムと脱酸素剤が密着して保管されている場合があります。
脱酸素剤の特性を理解して、保管場所や方法を考えてみてください。
冬場は袋や機械も冷えているので、シール温度が設定温度になっても袋や機械本体に熱が奪われて、シール温度が不安定になりがちです。
前もって袋を空調の整った場所に移動する、シール機の電源を早めに入れておくなどがおすすめです。